【インド】パンチャカルマ日記 ①

【インド・パンチャカルマ日記 Day1】
日本を出発してから約21時間。夜中の1時過ぎに、ようやく今回の滞在施設へと到着しました。今回滞在させて頂くのはPRAANADA AYURVEDA HOSPITALという南インドにあるアーユルヴェーダ施設です。今回は小山内薫先生のコーディネートサポートで滞在しています。
「いやあああ、遠かった……」というのが本音ですが、翌朝目を覚ますと、そこには心地よい空気と美しいロケーションが広がっていて、思わず「わあ!」と声が漏れてしまいました。
ドクターのアラン先生をはじめ、施設の方々は皆さんとても穏やかで親切。これまで滞在したことのある施設よりもこぢんまりとしていて、細部まで気持ちが行き届いているのを感じます。
まだまだ長旅の疲労が抜けきらない朝でしたが、一足先に滞在しているあいりちゃんとしょうこさん、そして可愛い娘ちゃんにやっと会えて、なんだかとってもホッとしました。二人とも施設での過ごし方を色々と教えてくれて、本当に助かっています。
■「slowly」に込められたメッセージ

朝7時半からはヨガクラスへ。
なんと、ドクターのアラン先生が自らヨガの先生もしてくださいます。
ここでとても印象的だったのは、先生が繰り返す『slowly』という言葉でした。
「動きと動きの間に、ゆっくりね」と
その優しい声かけだけで、まるでバタバタと生き急いでいるかのような日本での日常から、本来の「私」へと戻してくれるような感覚になりました。ストレッチ多めの内容で、朝から心も体もとてもすっきり!

ヨガの後はお待ちかねの朝ごはんです。
毎食、作りたてを用意してくれるここの食事。初日の朝は、少し酸味がある蒸しパンのような「イドゥリ」に、ノースパイシーなベジタブルカレー、ココナッツチャツネ、そして小さなバナナでした。
このバナナは、隣のお寺にお供えするために施設内で作られたものだそう。普段、私はあまり好んでバナナを食べないのですが、これはとっても美味しくて感動しました。サイズ感も可愛い!
■ ドクターの脈診で丸裸に!?衝撃の体重測定
ほっと一息つく間もなく、ドクターコンサルテーション(問診)の時間です。
アラン先生は、ゆっくりと脈を取りながら問診を進めていきます。Vata(ヴァータ)・Pitta(ピッタ)・Kapha(カパ)という基本のドーシャだけでなく、さらに細かなサブドーシャの状態まで脈診で読み取り、私の不調や個性を次々と当てていくのです。「ピッタリ!すごいな…」と心の中で驚きの連続でした。
アーユルヴェーダの脈診は非常に難しく、近年はあまりやらないドクターもいると以前聞いたことがあったのですが、アラン先生は脈診だけでなく、全身の骨や筋肉、関節の動きを触診し、さらには血圧計や聴診器といった現代医療も融合させて、多角的に体を診てくれました。
そして、ここで久しぶりに体重を測ったのですが……驚きというか、大ショッキングな出来事が!!
なんと1年前より7?8キロも増えていたのです!!
今年に入って「太ったな?」と薄々気づきつつ、怖くて体重計に乗れていなかったのですが、まさかここまでとは……(泣)。
今回の診断では、ヴァータとカパがとても乱れており、まずはヴァータの治療から進めていくとのこと。アグニ(消化力)やダートゥ(身体組織)もかなり不均等で、弱っている状態だと言われました。
「インフルエンザ明けだからかな?」と思ったのですが、どうやら近年の働き方など、長年の蓄積によるものみたいです。ええええ、これもまたショッキング……。
特に「ラサ・ダートゥ(食べたものから作られる最初の組織・体液)」の状態があまり良くなく、そのせいで全身の組織が弱くなっているのだとか。最近、私が音に対して神経質になったり、睡眠の質が落ちていたりしたのも、このラサ・ダートゥの状態が原因だと分かり、「ほー!!」と納得。やはり今が、自分の過ごし方を見直す大切なタイミングなのだと痛感しました。
そのため、1日目の今日はオイルトリートメントはNG。まずは弱っている消化力を整え、アーマ(未消化物)を排出させるためのお薬からスタートです。数日後に体が整ってから、ようやくオイルトリートメントが始まるそう。

早速処方されたお薬は苦くてマズイですが、「きっと今後もっとすごい味のものがくるはず!」と言い聞かせ、なんとか飲み干しました(笑)。
■ 暮らしに溶け込むお薬作りと、萌えるベッドの秘密

コンサルテーションの後、アラン先生に「薬草やアーユルヴェーダメディスンのことを学びたいです!」とリクエストし、施設内でお薬やペーストを作ってい場所を見学させてもらいました。案内されたのは、なんとキッチンのすぐ隣!


様々な薬草の煎じ汁たちがコトコト煮出されている光景に、もう心躍りっぱなしです。お薬を作る場所がキッチンの隣にあり、暮らしの中に当たり前のようにアーユルヴェーダが溶け込んでいるこの環境……最高に燃えるポイントです。

さらに面白かったのが、トリートメント用の木製ベッドのメンテナンスのお話。
乾燥を防ぎ丈夫にするために、なんと私たちがトリートメントで使う「ダンワンタラム」という薬草オイルを1ヶ月間も木に染み込ませているのだそうです!
「人間も木も、乾燥が進んだらオイルを染み込ませて丈夫にする。しかも同じダンワンタラムを使うなんて!」と、一人でまたまたマニアックに萌えてしまいました。
今日はオイル作りはしていませんでしたが、施設にある道具がどれも本当に美しくて、思わず惚れ惚れしてしまいます。


■ 憑き物が落ちる?ポティキリと、完璧なタイミング

オイルトリートメントは禁止でしたが、今日は「ポティキリ」という施術だけ受けることができました。
私が普段サロンで行ったり受けたりしてきたポティキリとは少し違い、ドライのハーブボールを使って、結構強めの力で全身をポンポンと叩き込んでいくような施術(ピンダスウェーダナの一種でしょうか?)。
程よい温かさと強めの刺激のおかげで、全身の巡りが一気によくなり、終わった後はまるで「憑き物が取れた」ような不思議な爽快感がありました。気持ちよかった!
そして、この施術が終わった絶妙なタイミングで、予定通り生理が来ました。インフルエンザからの大移動で不安でしたが、体のサイクルがちゃんと機能してくれていることに感謝です。

お昼はあいりちゃんと色々おしゃべりしながらランチ。ケララ米を使った完全ヴィーガンの食事はどれも美味しすぎて、思わずおかわりしてしまいましたが、食後の胃腸の軽さに感動しています。美味しかったなあ。
夕方からは、楽しみにしていたインドのアヴィヤンガ(オイルマッサージ)のレクチャーを受けます!
ちょっと長くなってしまったので、この施術レクチャーの様子については、また明日の記事でたっぷりとお届けしますね。お楽しみ!